中古車販売大手のビッグモーターは複数の店舗前で街路樹が枯れていたり、伐採されていることが問題になっています。
各店舗で街路樹や植え込みが枯れていたり一部ではコンクリートで雑に固めた形跡があり大変問題になっています。
近隣の住民からはビッグモーターの社員が日中に除草剤を撒いたり、のこぎりで木を伐採しているところを目撃されています。
木を枯らすほどの除草剤とはどんなものなのか?何故ビッグモーターの社員は木を枯らすのか理由を調べてみました。
除草剤の被害は16都道府県46店舗確認された!

中古車販売会社「ビッグモーター」の店舗前では街路樹や植え込みが枯れていることが各地で確認されています。
その数は16都府県46店舗前の路上で確認されています。
もう少し詳しく調べてみると
植え込みと樹木の除草剤の被害→16都道府県46店舗
樹木の除草剤に被害→13都道府県22店舗
まだ未確認の店舗もありそうですね。。
ビッグモーターの除草剤の種類はグリホサート!

埼玉県所沢市の店舗前の植え込みから10倍の除草剤が検出されました。
除草剤の種類は「グリホサート」

ビックモーターの社員がまいた除草剤の種類は「グリホサート」といって、主な商品名は「ラウンドアップ」と言います。
街路樹にまいた除草剤の商品はフマキラー社の「除草王」使用していたようですね。

この商品、除草剤としては最強で効果が早くでるらしくホームセンターで売り切れ状態のようです。
この除草剤は世界では規制強化が進んでいますが日本は規制を緩和しています。
グリホサートは1970年代アメリカで開発されて以降、世界で大量に使用され続けていますが、人体や環境への悪影響が次々と明らかになるにつれ、世界では規制強化が進んでいるようです。
普通に国内ではホームセンターで販売されていますが、とても害のある除草剤のようですね。
除草剤をまいたのはビッグモーターの社員

ビッグモーター側は2023年7月25日の記者会見で和泉伸二新社長は「従業員がちょっと甘い認識で除草剤をまいてしまった」と語っています。
「店の出入り口や歩道の雑草やゴミなどがあれば毎朝、取り除いている。雑草に対して、本来は手で抜けばよいがちょっと甘い認識で除草剤をまいてしまって、影響を与えてしまったことはあると思う」
NHKニュースより引用
会見で和泉新社長は従業員が除草剤をまいたと認めました。
街路樹や植え込みはビッグモーターのものではなく、市や町の樹木で公有物にあたりますので「器物損壊罪」にあたります。
そして植え込みの土も土壌改良費用として損害賠償の可能性があるそうです。
大変な事をしてしまいましたねビックモーター。。。
札幌市が損害賠償を請求!

2023年8月7日、札幌市の秋本克広市長は街路樹が枯れた問題でビックモーター側に対して原状復旧にかかる費用を負担するよう求めました。
この請求に対してビックモーター側は↓
了承しました
といたってシンプルな回答でした。
謝罪はないのでしょうか?
被害は約11本



被害の店舗は4店舗あるうちの3店舗で合計11本が枯れていたり、伐採しているようです。
札幌厚別店→イチョウ木4本のうち、2本が伐採・1本が弱っている
札幌清田店→イタヤカエデ15本のうち、1本が枯れて伐採、2本が弱っている
札幌南店→隣接する市の管理地でマツの木5本が弱っている
合計11本の木が伐採や弱っているとのことです。
弱った街路樹は既に枯れている状態で回復は大変難しいようです。
回復の見込みがないことから弱った樹木も請求するのでしょう。
この問題に関してビックモーターはそれぞれの街路樹を管理する土木センターに
「街路樹の件では迷惑をかけました」
と謝罪の電話連絡はあったそうです。
非常にライトな謝罪ですね。
直接伺って謝罪するという手段もあったと思いますが。。
復旧費用は街路樹1本あたり10万~20万円!
筆者は驚きましたが街路樹1本あたり10万円から20万円と大変高価な金額となっております。
内訳は・・・木の値段+支柱代+人件費=10万~20万円
驚きですね。
現在札幌地区で11本の樹木が被害にあっていますから1本20万円として
約2,200万円の損害賠償
となりますね。
具体的な請求金額は検討中、警察に被害届けを提出してある対象の店舗の土の成分は分析中で、樹木の植え替えは捜査状況を見ながら実施していくそうです。
大変深刻な事態ですね。。。
木を枯らした方法は
ビックモーターの社員はどのように木を枯らしたのでしょうか?
普通に木の回りに除草剤を撒いただけでは簡単に木は枯れる事はなく、葉にまけばそこから浸透して枯れるようですが高さがありますからビックモーターの社員が木の上から除草剤をまくことはまず難しいところでしょう。
そうなるとどのような方法で枯らしたのでしょうか。。。
のこぎりで切って、ドリルで穴をあけ注入

埼玉県所沢市の女性は3カ月ほど前、「ビッグモーター所沢店」前の歩道で、同店の従業員とみられる男性がノコギリで植栽を切っているのを見かけた。
朝日新聞デジタル
ビックモーター所沢店では社員がのこぎりで木を切っているところを見かけたとの情報がありました。
筆者の推測ですが、おそらく何回にわけてのこぎりで木を伐採し、ドリルで穴をあけ原液の除草剤を注入させて枯らしたのではないでしょうか。
除草剤に詳しいYouTuberが解説
You Tubeで農家で植物に詳しい方が解説していました。
この画像はビックモーターの木を枯らす方法についての一部の画面です。
木を枯らすには除草剤は「葉っぱにかけないと効かない」と語っています。
そして「相当本気で除草剤をまいてやらないとあんなに見事に枯れない」と語っています。↓

ビックモーターの社員は上層部の方達に色々と追い込まれていた事がわかりますね。。。
バーナーで根を焼いていた
ビックモーター古賀店では除草剤を使用せず、のこぎりで切って根をバーナーで焼いていた事が近隣の住民に見られていたようです。
本気度すごいですね。
他の業務に力を入れていればと思うのですが。。
ビックモーターが木を枯らす5つの理由を調査!
ビックモーターの各店舗ではなぜこんなにも植え込みや街路樹を枯らすのでしょうか。。。
その理由を5つ調べてみました。
①看板が見えない・車の展示がみえずらい

ビックモーターの各店舗は道路沿いにあり、街路樹が立ち並ぶ景観にそびえ立っていました。
しかし、謳い文句である「見て・さわって・選べる」に沿った外観ではなかった事、入り口が分かりづらい事、車の展示が見えづらいことが考えられます。
②枯れ葉の掃除が不要

街路樹はトウカエデといって非常に生命力が強い木で有名で秋になると紅葉が美しい樹木です。
秋になるあと枯れ葉が沢山落ちますのでその掃除が非常に面倒だったと考えられます。
③油水分離浄化槽の管理費をおさえるため

自動車関連の会社では洗車場に水質汚染を防止する為に油水分離槽の設置が義務付けられているそうで、そこに枯れ葉が入ると影響がでるようです。
④1ヶ月に1度役員が店舗を視察

兼重宏行前社長・息子の宏一前副社長を含む3人が1ヶ月に1度店舗を視察する「環境整備」のチェックに訪れることがあり、社員に恐怖を植え付けていたそうです。
「草1本あったら減点」
恐怖としか言えませんね。
現役店長B氏
RKBオンラインより引用
「点検で草1本あったら減点されてしまうので、敷地の外10メートルはきれいにしておかないといけない。点検で見られた時に雑草があっただけでその項目は×にされてしまうので。点数が悪かったら店長の適性がないということで降格になったり。自分はありませんでしたがそういう店舗もありました」
草1本って、本当に隅々まで見ていたのでしょうか。
それだけで店長の適性がないと見られてしまうと社員の精神面が非常に気になりますね。

このような内容から除草剤をまいて必死に木を枯れさせる行為に役員3人に非常に怒りを感じます。
どれだけ社員が怯えていたかと思うと胸が痛くなります。
⑤本社からの指示だった

滋賀県草津市にあるビッグモーターでは本社の指示で除草剤をまいていたと回答しています。
やはり本社の指示で木を枯らしていたのが一番の原因でしょう。
まとめ
ビッグモーターの除草剤の種類は猛毒なグリホサートで木を枯らした原因は本社の指示であったようですね。
当時の役員3人の影響でこのような問題が起こり、なぜもう少し早く解決の方向へとむかうことができなかったのか非常に残念です。
ビッグモーターの社員のご活躍を心より応援しております。